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潔子爛漫 ネタバレ 22話 [潔子爛漫 ネタバレ 22話]

潔子爛漫 ネタバレ 22話

毅然として弥彦(合田雅吏)に立ち向かった潔子に、
清太郎(八神蓮)は、亡き母の写真を見せて、
母が、冷たい態度を取り続けた弥彦に一度も顧みられる事もなく命を落とした悲しい過去を語り、
「あんたも親父に殺されないうちに早くこの家を出て行った方がいい」と忠告をする。

清太郎の母は裕福な商家の娘で、持参金目当てに渋澤家に迎えられ、
その持参金で、当時傾いていた渋澤家は持ち直したのだと言う。


その頃、久仁子は有馬医院へ押しかけ、頼まれもしないのに蒼太(石垣佑磨)の手伝いをしていた。
蒼太の方では、そんな久仁子の扱いに困っていたが、
久仁子は「ここにいると生きているという気がする」と言って帰ろうとしない。

天真爛漫な久仁子は、蒼太が「もうここは父に任せて商いの方に重心を置く」と話すと、
「だったら商いの方も手伝う」と言い出して埒があかない。


渋澤家の方では「商売の事を少しでもわかるようになりたい」と考えた潔子が、新聞に目を通そうとしていた。
そして潔子はたつに「女が仕事を覚える事ははいけない事でしょうか?」と聞く。
たつは潔子に、一旦、暖簾を背負って立ったら、商人の信用の前には男も女もないと答える。
潔子は「たとえ奥にいても、商いの事を知ると知らぬとでは違うと思うのです。心構えだけはしておきたいのです」と話す。
たつは「新聞だって本だって好きに読んだらいい。あんたの好きなようにやればいい」と言ってくれた。


さざれ石で「アメリカ行きが明後日に決まった」と千代に告げる二宮隆道(加藤慶祐)
千代は自分と揃いのお守りを手渡して無事を祈る。
隆道は、自暴自棄になっていた自分を救ってくれたのは千代であると感謝を述べると去って行った。

その後、隆道は、喧嘩別れになったままであった蒼太の元を訪ねると、
アメリカ行きを告げて「潔子さんに事実を告げないで、このまま行って良いものかどうか」と、
悩める胸の内を打ち明けた。
蒼太は「俺も同じだ」と言い
「だが真実を告げたところで誰も救われないのなら自分の胸に秘めて何かあった時は、今度こそ俺がきいちゃんを守る」
と決意を語った。

蒼太の父、喜一(五代高之)もまた、隆道に
「君の父上のなされた事は許される事ではないが、君がその罪を背負う事はないのだ。
君は君の人生を真っ直ぐに邁進なさい。それが亡くなった方々へ出来る唯一の事だ」
とエールを贈ってくれた。

蒼太と隆道は、互いに成長を成し遂げて3年後に再会する事を約束し、酒を酌み交わした。
その様子を、喜一は微笑みながら見守っていた。

その頃、潔子は、熱心に商売の事を独学しており、没頭するあまり、そのまま朝を迎えてしまった。
そして、フッと、本棚の奥に隠すように置かれた木箱を見つけ開けてみると、そこには女性の写真が入っており、
「どなたかしら…?」と疑問を持って眺めていた。

そこへ女中が「奥様」と呼んだので、そのまま木箱を重ねた本の上に置いて出て行くと、
清太郎が台所で大の字になって眠り込んでいた。
久仁子に部屋に鍵を掛けられ締め出されたので台所で寝ていたのだと言う。

そこへ清太郎の尻拭いのために神戸へ行っていた弥彦が帰って来る。
損害は最小限に食い止められたという事で、疲れた弥彦は奥で休むために、夫婦の寝室へ入って行った。


すると、部屋には、先ほど潔子が出したままになっていた木箱の写真が、無造作に置かれていたので、
それを見て、弥彦は激怒する。

潔子が、勝手に写真を見た事を詫びても、弥彦の機嫌は直らず、
更に潔子が「その写真の方は誰なのかお聞かせください。私は妻として旦那様のお心に触れたいのです」と強く願ったので、
疲れていたにも関わらず、弥彦はムキになって「そんなに妻だと言うのならば妻らしい事をしてやる」と、
潔子を押し倒して、そのまま夫婦の契りを交わしてしまう。
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潔子爛漫 ネタバレ 21話 [潔子爛漫 ネタバレ 21話]

潔子爛漫 ネタバレ 22話

口論となった翌日から弥彦(合田雅吏)が家へ戻らなくなり、
たつ(赤座美代子)は潔子に「迎えに行ってやったらどうか」と言うのだが、
弥彦の考えている事がわからない潔子は躊躇ってしまう。


清太郎は 弥彦の留守中に社長室の弥彦の席に腰かけていた。
たまたま目の前に置いていかれた小豆相場の覚書を見て、浅はかなな素人考えで手を出してしまう。
いつも見くびられ、冷たくされている嫁の久仁子に見直されたかったのだ。
だが、それは値動きの不安定な危ない相場であった。


九堂家の一室を借りて事務所開きをする事になった蒼太は、
文乃(大鳥れい)に手伝ってもらい、書類や書籍、机、椅子などを運び込み、いよいよ商売を開始する。
蒼太は“富山の置き薬をインドや清国などの外国へ売って、得た利益で国内用の薬を安く提供する”
というビジネス構想を持っていた。

蒼太は文乃と、亡き九堂忠近(渡辺裕之)の清廉であった人柄の話をして、忠近を死に追いやった張本人が、
二宮盛道(高知東生)であるという事を思い出したが、
もしその事っを知れば、更なる深い悲しみを与えるだけのように思え、
文乃にも潔子にも言えぬままでいた。


一方、大山(大出俊)から、渋澤弥彦(合田雅吏)の元へ軍事予算拡張の知らせが届き、
その朗報を持って、弥彦は二宮盛道(高知東生)の元を訪れる。
「これで帝国海軍の礎が出来る」と喜ぶ盛道。
盛道は弥彦に「何か礼をしよう」と言ったので、
弥彦は、盛道が借金の利子として奪った20円の返金を願う。
その後、弥彦は有馬医院へ行き、その20円を蒼太に返す。

二宮は、大山が軍備拡張へ動いた事で、海軍の上司にそれなりの評価を得たが、
そこに付け込み「私を連合艦隊の司令部にお引き立てください」と願い出て、
「逆賊」や「そろばん侍」などと呼ばれ、にべもなく断られる。

一応「お待ちください。私も元武士、国の大事に命を掛けねば何のために生きて来たか!」
と誇り高い武士のフリをして見せるが「あまり欲をかけば貴様のためにならんぞ!」
と、それが詭弁である事をあっさりと見抜かれてしまっていた。


潔子は、たつから
「弥彦はあんたに出会ってから変わった。あんたの父親を監獄から出すために金を出したのは弥彦さ」と教えられ、
そしてまた、あんたには苦労を掛けるけれども、自分も力になってあげるからと励まされる。

その後、潔子は訪ねてきた千代(渋谷飛鳥)から、弥彦が、さざれ石で寝泊まりしている事を聞く。


たつから聞いた話や千代との会話などに思い巡らせ、
翌朝、決心して潔子は、さざれ石に弥彦を迎えに行く。

しかし弥彦は「俺のやる事に口を出すな!帰れ!」と突っぱねようとする。
潔子は弥彦に、いつまでも逃げるのは卑怯だと言い返し、またしても言い争いになるのだが、
「おまえの胸には今でも蒼太が住んでいるくせに」と言われてしまう。
潔子に対して素直になれない弥彦は自分自身に苛立つ。

そこへ番頭の須田が、清太郎が小豆相場に手出しをして大損をした事を知らせてくる。
損害額は2000円(現在の金に換算すると2億以上の大金ではないかと思われる)

弥彦は急いで渋澤商會に戻るのであるが、当の清太郎はケロッとして
「商品取引なんて博打みたいなもんだろ。また次で稼いでやるよ~」と事の重大さを全くわかっていない。

そんな清太郎に、切れた弥彦は
「おまえなんか作るんではなかったわ!」という暴言を吐いてしまう。

それを聞いていた潔子は
「いくらなんでも今の言い方は酷いから、取り消して下さい!これは商売の話ではなく家族の話です」と弥彦に迫るのであった。
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潔子爛漫 ネタバレ 20話 [潔子爛漫 ネタバレ 20話]

潔子爛漫 ネタバレ 20話

潔子は「抱いてやる」と言って迫って来た清太郎(八神蓮)を持っていた箒で撃退した。
清太郎はすぐに腰が砕けて降参する。

たつ(弥彦の母/赤座美代子)は仏壇の前妻を拝み、
弥彦(合田雅吏)の再婚を勘弁してやって欲しいと手を合わせる。

家の仕事に精を出していた潔子を、久仁子(富永沙織)が外出に誘い、出かけた所はさざれ石の呉服屋の出張販売。

そこで久仁子は何枚もの反物を見立てて、潔子さんも渋澤のツケにして、自由に買えばいいと勧めるが、
倹しい潔子はいらないと言う。

だが久仁子は「注文した反物は全部、潔子さんに差し上げるわ。これから私達、仲良くやっていきましょうね」と、
信愛の情を示すのだった。

そこへお紺がやってきて潔子を呼びだす。
千代が会いたいと言っているそうだ。

潔子が帳場へと千代に会いに行くと、千代は潔子に相談事があると言う。
千代の相談事は、二宮隆道(加藤慶祐)が、どうしても思い切れないという事だった。

千代が「潔子さんは有馬様と逃げようとは思わなかったの?」と尋ねるので、
潔子は一度は逃げようとしたが、やっぱり逃げられなかったという経緯を話して聞かせ、
「もし、あの時、行っていたら運命は変わっていたのかもしれない。だけど今はもう私はこの道を行くしかないの」
と、いつもながらの芯の強さを見せる。


渋沢に戻った潔子は女中に、自分の部屋へ届いていた反物を渡し、呉服屋へ返しておくようにと頼む。


千代と逢瀬を続ける隆道は「俺と一緒にならないか」と言い出す。
隆道は、さざれ石へ婿に来ると言うのだが、
「政治家になって国の為、民の為の政治をする」という隆道の夢を知っている千代には、
その夢を捨てようとしている隆道を受け入れる事が出来なかった。
千代は、ヤケクソになっているとしか見えない隆道をひっぱたいて
「自分に負けないで。何があったか知らないけど、夢から逃げないで」と励ます。

千代にぶたれて正気を取り戻した隆道は、父にアメリカに留学すると告げる。
後3年すれば隆道も選挙に出られる年齢になる事から
「世界を見て、この国の未来を考えて来る」という考えを話す。


二宮盛道(高知東生)は、渋澤弥彦に「大山の件はどうなっているのだ」と尋ね、
弥彦は「まぁ、そう焦るな。大山は必ず動かしてみせる」と答える。


隆道の申し出は断ったものの、やはり隆道を思い切れない千代は、結局、縁談を断ってしまう。
千代は、母の八重(比企理恵)に、一生、結婚はしないと決めたと言う。
何がどうしてこうなったのかわからない八重は仰天して言葉を失う。


蒼太(石垣佑磨)は、報告やお詫びのために、潔子の母、九堂文乃(大鳥れい)を訪ねる。
父親喜一(五代高之)の体調も快方に向かっている事。
今はただ潔子の幸せを願っている事などを蒼太が述べていると、
潔子の弟、忠満 (椙杜翔馬)がやって来て
「蒼太さんの意気地なし!姉さんを死神商人などに奪われて悔しくはないのですか!」と怒る。
忠満の心も傷つけてしまった事に改めて胸を痛める蒼太。

蒼太は文乃に、父の体も回復して来ているので、いよいよ商売の事務所開きをしようと思うとの報告をする。
それを聞いた文乃は、九堂家の一室を事務所として提供したいと申し出る。


弥彦と潔子の婚礼で仲人を務めた大山が、潔子に会いに渋澤商會を訪れる。
大山は潔子と弥彦の結婚があまりに唐突であったために、
潔子には不本意な結婚であったのではないか?と疑い、潔子の本心を確かめに来たのであった。
潔子は大山に細かい経緯は話さず
「大山様、これは私が自分で決めた道です。後悔は致しておりません」と話したので、
大山は安堵した。
そして大山は胃に癌がある事を明かす。

弥彦が帰宅し、奉公人から大山の訪問を聞かされると、
「ついに山が動いたか」と呟いた。

そして弥彦は、大山をもてなしている潔子のいる部屋へ行き、
「いつも潔子の事を気に掛けて下さりありがとうございます」との挨拶も、そこそこに、
維新の折の、大山ら肥前の武士の、列強諸外国から国を守ろうとした志を持ち出して、
今また日本は、国を守るための軍備拡張の時であると力説を始めた。
だが、大山は何も答えなかった。
戦争は避けたいと思っていた大山であるが、
「今立たねば、国を守るために、維新の折に共に戦い散って行った同志の命が無駄になる」という弥彦の言葉が、
彼に戸惑いを与えた様子ではある。


潔子は大山を外まで送ると「お体ご自愛下さい」と言葉を掛けた。
潔子は心から大山の健康を願っていたので、大山にもそれが伝わり
「潔子どのと来年の桜を見る事を楽しみにして体を大切にしますよ」と言って去る。

家に戻ると潔子は、弥彦が大山に、自分の事を守るべき者と言ってくれた事を喜び、礼を述べるが、
「あれは詭弁だ。ああいうと大山の気持ちに響くだろう。その為におまえを妻にしたのだ」
と武士の他者への思いやりが扱いやすいと笑ったので、
潔子は「人の誇りを踏みにじるような真似をして恥ずかしくないのですか?!」と怒り
「今のお話すべて大山様に打ち明けて来ます」と言い出したので、今度は弥彦が
「ふざけるな!俺のやり方に口を出すな!おまえは所詮、金で買われた嫁だ」と怒り出し、
夫婦の間には深い溝が入る。
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潔子爛漫 ネタバレ 19話 [潔子爛漫 ネタバレ 19話]

潔子爛漫 ネタバレ 19話

手に手を取って駆け出した蒼太(石垣佑磨)と潔子だったが、潔子の草履の鼻緒が切れて、駆け落ちは中断されてしまう。
その場に座り込み泣き濡れた二人。

そして、予定通りに弥彦(合田雅吏)と潔子の結婚式は執り行なわれた。

いつも通りに、有馬医院で蒼太は患者を診察し、庭の紅葉の葉を見ては、
潔子の言葉を思い出す「例え、私達がこれからどんな道に歩もうと、私の心は蒼太さんのお傍におります」

千代もまた、二宮隆道(加藤慶祐)の事を諦め、別の人と、自身の縁談を進めようとしていた。
母の木村八重(比企理恵)は、この縁談に大変乗り気で上機嫌だ。
八重が縁談の相手を見送って出て行き、千代が、丁度一人でいるところに酔っぱらった隆道が、
崩れるように入ってくる。
隆道は、正体を無くすほどに酒に飲まれていた。
千代には、隆道が、それほどまでに荒れる理由がわからなかった。
「一体何があったんですか」と案じる千代に、隆道は抱きつき、そのまま男女の契りを結んでしまった。


婚礼も無事に終わり、
渋澤家の方では清太郎が、自分より若い嫁が家にやって来た事で、自分の立場が危うくなるのではないかと、
妻の久仁子相手に愚痴を零していた。
だが久仁子にとっては、そんな事はどうでも良く、どこ吹く風であった。

弥彦は、大山に「これからも潔子をよろしくお願いします」と挨拶をしていたが
「はい。しかし、その事と、あなたの仰る軍備拡張とは別物として頂きますよ」と釘を刺されていた。
弥彦は「承知しております」と答えたものの、守りの固い大山に、少々気持ちを挫かれていた。

白無垢姿のままで、一人取り残された潔子は、義母となったたつ(赤座美代子)に、丁寧な挨拶をしていた。
「あいよ。でもあんたは、これで良かったのかねぇ?」と気遣う、たつであったが
「嫁いだ以上は渋澤の嫁として精進してまいる覚悟は出来ております」と潔子は、あくまでも前向きだった。
承知したと言うたつは、早速、潔子に着替えて働くようにと命じる。

たつは、着替えを済ませた潔子を台所へ連れて行くと、女中達に紹介した。
そして潔子が、たつに、渋澤家の食事時間や、やり方を教わっていると、
久仁子が洗い物を女中に渡しにやってきて
「あなたも人身御供みたいなものなんでしょう。同じ身の上同志、仲良くしましょうね」と話しかける。
たつが久仁子に「年は下でも潔子はおまえ達のおっかさんになるんだから言葉に気を付けなさい」と注意すると、
久仁子は「あら~そんな事を聞いたら清太郎さんがまた大暴れしますわよ。余程、後妻さんが来たのが気に入らないみたいで」
と言い残して去ってゆく。


隆道と男女の契りを交わした千代の心は揺れていた。
それで、八重が帰って来ると早速「この縁談無かった事にして欲しい」と一旦は言い出すが、
意味のわからない母に「そんな事出来るわけないだろう」と言われると「そうよね」と、すぐに前言を撤回する。


久仁子は有馬医院へ出かけて蒼太に、
清太郎が潔子に対して、自分の立場を乗っ取られるのではないかと案じて、
カリカリしている事を知らせる。

「潔子さんは、そんな人ではありませんよ」と、蒼太は言った。
だが、その時、その言葉を受けて、久仁子が発した「でも、子供でも出来たら」という言葉が、
蒼太の心を傷つけた。
「往診を頼まれているから」と言って久仁子を帰した後で、潔子のくれた万年筆を見つめて
沈み込む蒼太を、体調のいい父、喜一(五代高之)が剣道に誘う。

心に迷いのあった蒼太は、喜一にすぐに竹刀を振り切られ、
「大切な人を犠牲にして叶える夢など夢と言えるのでしょうか?」と胸の内を吐露する。

すると父は「本来、夢とはそういうものなのだ。血反吐を吐き傲顔不遜にもならなければ夢など掴めるものではない。
力を得るという事には孤独が伴うものなのだ。一つを得れば一つを失う。それが世のならいだ。万人の幸せのために生きて行くと決めたのなら己の孤独を恐れるな。強くなれ蒼太」と諭す。


潔子は初夜の覚悟をして弥彦を待つが、夜遅く部屋へ戻ってきた弥彦は潔子に触れようとはせず
「今日は疲れた、もう寝る」と言って、さっさと自分の布団に入り目を閉じる。
潔子が「おやすみなさいませ」と挨拶をして、自分も布団に入り寝ようとすると
「勘違いするな。おまえはただのお飾りの妻だ」と言われる。

翌朝、弥彦が目を覚ますと潔子の布団が綺麗に畳んであって、弥彦は慌てて潔子の姿を探す。
台所にいた潔子が「おはようございます」と駆け寄って来ると、
弥彦は不機嫌に「おまえは、ただのお飾りだと言っただろう!メシなんか作らなくていい」と命令する。
しかし潔子は「ですが、私はお飾りでいるのは不向きなのです。働く事が好きなのです」と笑顔で言う。
そして健気に妻の仕事をこなそうとする潔子。
そんな潔子をしきりに疎ましがる素振りをする弥彦に、たつが苦言を呈する。
その様子を覗き見ていた清太郎は
「おまえ達、まだちゃんと夫婦になっていないんだね」と言ったたつの言葉を耳にして、ニヤつく。

店のデスクに着き、仕事を始めた弥彦は、フッと
「どうか潔子さんを幸せにしてあげて下さい」と言った蒼太の言葉を思い出していた。
本当は潔子に惚れているのだが、どうしても素直に接する事が出来ない。

その後、潔子が部屋の掃除をしていると、清太郎が入って来て
「まだ抱いてもらってないんだって。親父の代わりに俺が抱いてやろうか」と言って迫って来た。
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潔子爛漫 ネタバレ 18話 [潔子爛漫 ネタバレ 18話]

潔子爛漫 ネタバレ 18話


渋澤弥彦(合田雅吏)は蒼太を帰らせると、二宮盛道(高知東生)の前に札束を積み
「この金で地券と証文を頂きたい」と告げた。

金だけではなく海軍の予算が盛道の思うように下りないという裏事情も知っている弥彦は、
海軍の勘定方をしている二宮の泣き所を知っており、その点でも力になる為に潔子を譲れと切り出したのである。

肥前の武家の出である政治家、大山の気持ちさえ動かす事が出来れば、武器商人である弥彦は、
うまい商売が出来る。
そのためには大山の主君にあたる大名家の血筋を引く潔子を是非とも手に入れたいと思うのである。


蒼太は弥彦に言われた通り、渋澤商會で弥彦の帰りを待っていた。
そこへ弥彦の息子の清太郎がフラリと戻る。
清太郎は蒼太が気に入らないので冷たい態度を取るが、それとは逆に清太郎の妻の久仁子は蒼太がご贔屓で、
蒼太の姿さえ見ると付きまとって仕方がない。

だが、そうこうしているうちに弥彦が戻り、二宮から取り戻した地券と証文を差し出した。
「二宮があの娘に手を出す事は当分はない。安心しろ」
そして弥彦は潔子に、蒼太さんを救って下さいと頼まれたのだと打ち明ける。

弥彦は、父親が倒れて、代わりに患者を診ているという蒼太に苛立ちを見せ
「あの娘は俺がもらうぞ」と教えた。
その件は潔子も承知している。
弥彦は潔子を嫁に迎えるという条件で潔子を救ったのだと蒼太に話した。

自分のふがいなさに言葉を失う蒼太。
その蒼太に「力を持て!この俺を越えて見せろ!」と檄を飛ばす弥彦。
だが弥彦は「手に手を取って逃げるのならば、俺は追いかけたりはしないぞ」とも言う。
「1日だけ待ってやる。おまえが決めろ」それが弥彦なりの情けなのだとわかりながら、
戸惑う蒼太であった。

蒼太が有馬医院に戻ると、潔子が、何事もなかったかのように患者の世話をしていた。
患者達の姿を見ると、やはり、彼らを見捨ててなど行けない蒼太である。

夕刻、蒼太は潔子に「地券と証文は渋澤の旦那様が取り戻してくれたから、もう何も心配しなくてもいい」と潔子に告げた。
そして潔子と駆け落ちする事も考えてはみたけれど、やっぱり自分は患者を見捨てては行けないとの心の内も伝えた。

潔子は蒼太に万年筆を差出し「よろずの年月の筆と書いて万年筆と言うそうです。私の代わりによろずの年月、蒼太さんのお役に立てたら嬉しいです」と言うのだ。
蒼太は潔子を守る事も出来ず、傍にいる事さえ叶わなかった事を詫びるが、潔子は
「進む道は別々でも私の心は、きっと蒼太さんのお傍にいます」と誓う。
ガラス戸越しに差す夕暮れのほのあたたかい日差しの中で、潔子を抱きしめて「きいちゃん、幸せになってくれ!きいちゃん」と泣きながら願う蒼太であった。


潔子が千代に、蒼太ではなく渋澤に嫁ぐ事になった事を報告すると、千代は大変残念がる。
しかし潔子は「大切な人だからこそ、私のせいで、その人の夢を潰したくない。だからこれでいいの」と話す。


蒼太は再び、弥彦の元を訪ね、弥彦の本心を確かめる。
「旦那様は潔子さんを愛しいとお思いなのですよね?」
弥彦は「そんな感情はない。あくまで大山を手繰り寄せるための道具だ」と意地を張って本音を隠すが、
蒼太は「本当は心根の熱いお方である旦那様を信じております。どうか潔子さんを幸せにしてあげて下さい」と、
真剣に頭を下げるのである。


二宮隆道(加藤慶祐)もまた、父から、潔子が死神商人に買われていった事を聞かされ傷心する。

翌朝、潔子は3年余りを務め上げた料亭「さざれ石」の人々に別れを告げて、
その足で、実家へ向かい、母の文乃(大鳥れい)に渋澤に嫁ぐ事になったと報告する。
心配しつつも、母は潔子に自分が九堂家へ嫁いで来た時の花嫁衣裳を与え、
この先、生涯を渋沢のご主人様と添い遂げるようにとの心構えを告げた後で
「人を表面だけで推し量らず、その心の神髄を見つめる事が大切なのですよ」と教える。

一方、弥彦は大山に、潔子との結婚の報告をしていた。
弥彦が仲人を大山に頼むと「当然、潔子殿も納得されてのことでしょうな?」と、
この結婚が純粋なものであるのかの探りを入れてきた。
大山は、商売に利用するための嫁取りではないか?と潔子の身を案じたのであろう。


蒼太は潔子が置いていった万年筆を見つめては、潔子の事が諦めきれないで心が揺れていた。
そして、とうとう、潔子への想いが堰を切って、蒼太は潔子の元へと走り出す。

蒼太は実家の縁側にいた潔子の手を取ると
「きいちゃん、行こう!」と言って走り出した。
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潔子爛漫 ネタバレ 17話 [潔子爛漫 ネタバレ 17話]

潔子爛漫 ネタバレ 17話

二宮盛道(高知東生)は、潔子を汚すために妾にすると言う。
それは、潔子を見ていると武士の魂が蘇らされて苦しめられると言う身勝手な理由からだ。
だが潔子は「お金は、蒼太(石垣佑磨)と共に頑張って1年ですべてお返しします」と、その申し出を断る。
潔子が蒼太の事を「世の中の弱い人のために自分の人生のすべてを掛けようとする尊い志の人」
と言うと、盛道は「弱者を切り捨てられぬ臆病者か」と絡む。
しかし潔子も負けずに「二宮様こそ、ご自分の生き方に誇りを持てぬ臆病者ではございませんか!
武士とは己の利のために生きる者ではないと教わっております」
と言い返す。

その言葉に盛道は腹を立て、それほど、その男が有能であると言うのならば潰してやると卑劣な事を口にした。
「せっかくの才能も実力を出す機会がなければ花は開かぬ。おまえがその男を破滅に追いやるのだ。」
この盛道の脅しに潔子は不安を感じるが、それでも蒼太を信じて生きて行こうと思う。

有馬医院に戻り、2人で診療をしていると、木村権蔵(金山一彦)がやって来て、
利子を払えと言う。
2倍の返済の上に利子を取るなどとは、悪徳金融でも、なかなか、そこまではしないという非道ぶりであるが、
月20円のその利子を、奥で休んでいた蒼太の父、有馬喜一(五代高之)が払ってくれた。
先祖が残した医学書を売って作った金である。


利子を取りに来たのは、やはり二宮盛道の差し金で、
妾にしようとしたり、九堂家の地券を取り上げたり、払いきれない利子を課したりと、
潔子を追い詰めていた父の所業を知った盛道の息子、隆道(加藤慶祐)は、激しい憤りを父にぶつける。
すると盛道は逆切れして隆道に軍刀を投げて「これで俺を刺してみろ!惚れた女を救いたければ、それぐらいの気概を見せて見ろ!」と支離滅裂で話にならない。
一旦、軍刀を抜いた隆道だが、卑劣で鬼畜のような人間でも自分の父、殺す事も出来ない。

行き場のない苦しみに家を飛び出した隆道は、嵐の中を蒼太のいる有馬医院まで疾走した。
濡れ鼠になった隆道に「何があった?」と聞く蒼太。
隆道は「俺を殺してくれ!」と何度も繰り返した後に、
ついに、自分の父が九堂校長に冤罪の罪を着せて死に追いやった謀略を告白し、
その事を知っていながら黙っていた自分もまた裏切り者だと言って詫びた。


とうてい許す事の出来ない蒼太は「出て行け!もう二度とおまえの顔は見たくない!」と叫ぶ。
隆道は去り際に「潔子さんを助けてやってくれ。もうおまえしかいないんだ」と弱弱しく願うと、
再び雨の中へ姿を消した。

泣き叫ぶ蒼太に、父、有馬喜一(五代高之)は、
もう自分や患者達の事は背負わなくていいから、
潔子さんと二人、どこか遠くへ逃げて、平和に暮らせと言う。
「男は本当に大切なものを1つだけ命がけで守ればそれでいいのだ」と喜一は言うが、
心の優しい蒼太には、そんな事は出来ない。


潔子は、盛道から言われた不穏な脅し文句を思い出し、不安に怯えていた。
そしてお紺と話すうちに、また心は
「大切な人の夢を支えたい。大切な人の夢を潰すような事をしてはいけない」というところに揺り戻っていった。

潔子は蒼太の夢を支えるために、覚悟を決めて渋澤弥彦(合田雅吏)の元に相談に訪れた。
潔子は「私はどうなっても良いから、蒼太さんのの苦境をお救い下さい」と弥彦に頼む。

その頃、蒼太は二宮盛道に会いに行っていた。
蒼太は「あなたに少しでも武士の魂が残っているのなら自主して下さい」と願うが
盛道は「武士の魂など、とっくに捨てたわ」と言い放つ。
そして蒼太は更に、盛道が潔子に執着する理由と、その狂気を知り「あなたを告発する」と宣告するが、
「俺がいなくなっても借金は残る。借金の形に女郎屋に身を落させるのも一興だな」と脅してきた。
潔子を守りたい一心の蒼太は、土下座をして「一生、あなたの手足となり働くから潔子さんにだけは手出しをしないで下さい」と願うのだが、
盛道は聞く耳を持たない。
と、そこへドアを開けて弥彦が入ってきた。
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潔子爛漫 ネタバレ 16話 [潔子爛漫 ネタバレ 16話]

潔子爛漫 ネタバレ 16話

潔子が背負わされた200円の借金の事を知った蒼太は、潔子の元に駆け付けて、
潔子を抱きしめて言う。
「借金の事、二宮から聞いたよ。ごめん!俺が頼りないせいで、きいちゃんに辛い思いをさせて。後は俺に任せてくれ」
だが潔子は「大丈夫です。私一人で何とかしますから。蒼太さんには迷惑、掛けられませんから」と、
相変わらず、蒼太(石垣佑磨)の事を思うばかりに強い抵抗を示す。
だが、それが蒼太にしてみれば、もどかしく水臭いのだ。
「迷惑くらい掛けてくれよ!きいちゃんを守るには、俺は自分で力を付けるしかないと思ってきた。だからこの3年、きいちゃんに会わず頑張って来たんだ。だけど…だけど間違っていた。もう何も心配しなくていいから!俺がきいちゃんを守る!」
そう言って再び、潔子を抱きしめる蒼太の決意に潔子は熱い涙を流す。

蒼太は、木村権蔵(金山一彦)が営む木村金融に、潔子の借金は自分が背負うからと掛け合いに行く。
「渋澤から独立して自分で商売を起こし、200円くらい1年で返済してみせます」と言う蒼太に、
阿漕(あこぎ)な商いをする権蔵は、1年待たすのだったら2倍の400円を返せと言い出す。
400円を1年で返済するという誓約書に署名をして、その場はなんとか凌いだが、
既に、九堂の地券までもが、権蔵の手の中にある事を知り、追い詰められる2人。

蒼太の胸には、子供の頃、神社で、人さらいに連れ去られそうになっていた潔子を守れなかったという後悔の念があった。
その神社で「きいちゃんが傍にいてくれたら俺は頑張れるから」と、蒼太はついに潔子にプロポーズする。
蒼太との結婚は潔子にとっても夢であったから、二人は笑顔で共に頑張る事を誓う。
夕暮れの紅葉の木の下に佇む恋する初々しい二人の姿が、絵のように美しい。


さざれ石へ戻った潔子は千代に、蒼太と商売をする事となったのでお店を辞めさせて欲しいと願い出る。
それはすなわち結婚の報告だと理解した千代は、潔子の結婚を祝福する。


蒼太の方も、渋澤商會に戻り弥彦(合田雅吏)に「会社を辞めさせて下さい」と申し出る。
「独立して店を起こしたい」と言う蒼太に、弥彦の言葉は厳しかったが、
それが弥彦なりのエールなのだろう。蒼太は無事に渋澤商會を辞める事を許された。

たつ(弥彦の母/赤座美代子)もまた、有能な蒼太が店を離れる事を惜しみながらも、
蒼太の未来に、心からのエールを贈ってくれた。


弥彦は時々、心臓に強い痛、みを感じていたが、それを誰にも悟られないように秘密にしていた。

再び弥彦は、肥前出新の政治家、大山に接近を図る。
弥彦は大山に、「三国干渉以降、ロシアが横暴を極める今、日本が軍事力を付ける必要性がある」と力説する。
だが、大山は「私には、そんな力はない。そのために戦争を起こすなど暴挙である」という自説を曲げない。

弥彦が大山と会談している時、別室では秘書として同行した二宮隆道(加藤慶祐)に、潔子が、
蒼太に今回の難儀を伝えてくれた礼と報告を述べていた。
やがて、そこへ弥彦との話を終えた大山が入ってきて、潔子と顔を合わせる。
大山は潔子が龍造寺家の血筋を引く姫君である事を知ると大変に喜んだ。
潔子の祖母の里の龍造寺家は、大山の家のかつての主君にあたる。
龍造寺家は、肥前(佐賀)の元大名家であり、世が世であれば潔子は、大山にとって主君の姫君であったのだ。

その様子を目の当たりにした弥彦は、この時、漠然と、
潔子の存在が、大山の心を動かすために利用出来るのではないかと思う。


千代は、母に自分の縁談をさがしてくれるように言う。
母、八重(比企理恵)は、やっとその気になったかと、大喜びで千代の縁談を探し始める。

一方、蒼太と潔子は二人揃って、結婚の事を九堂の母文乃(大鳥れい)に伝えに行く。
蒼太の善き人柄を良く知る文乃にとって、この結婚に異論はなく、
むしろ借金ごと潔子を引き受けてくれた蒼太への感謝の気持ちで一杯であった。


その後、二人が有馬家を訪ねると、蒼太の父、有馬喜一(五代高之)が過労から倒れてしまう。
仕方なく、蒼太は父に代わって診療を行う。
貧しい人の診療は誰かが引き継がないと、たちまちのうちに人々は困ってしまうから。
「貧しくても、誰もが薬を買える世の中を作る事」それが蒼太の夢だから、
ここで貧しい人の診療を投げ出せば本末転倒となってしまう。
蒼太に協力して診療の手伝いをする潔子。
だがそうこうする間にも借金が、更に重く二人にのしかかる。


二宮家では、武家の誇りを捨て去った二宮盛道(高知東生)が、
誇り高く生き、誇り高く死んでいった九堂家の九堂忠近や潔子が夢に出て、
自分との違いを見せつけられて苦しんでいた。
夢から覚めた盛道の元に、木村金融の木村権蔵(金山一彦)がやって来て、
九堂家の地券と、蒼太の書いた証文を見せ、出資金を引き上げるなどとは言わないで欲しいと頼む。
それを見て、潔子の武家の誇りを全うする生き方が目障りな盛道は、
さざれ石へ出向き、潔子に、地券と証文を突きつけて
「借金をチャラにしてやる代わりに自分の妾になれ」と言い出す。
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潔子爛漫 ネタバレ 15話 [潔子爛漫 ネタバレ 15話]

潔子爛漫 ネタバレ 15話

さざれ石で、3年ぶりに再会した潔子が元気そうに頑張っている様子を見た蒼太(石垣佑磨)は安心した。

千代は、潔子の想い人が渋澤商會の有馬蒼太であった事を知った。
千代の両親は、この頃、高利貸しをしてガッツリと儲けていた。
主人の木村権蔵は、一旦、二宮盛道(高知東生)の所から奨励金のような金をせしめて戻るが、
それを持って、そのまま部屋に鍵も掛けず、うさを晴らしに出て行く。
金庫には高利貸しで儲けた金が眠ったままだ。

夕方、潔子が店へ降りると、美代が何やら不審な動きをしていた。
後を着けて行くと、美代は権蔵の金貸し部屋へ入ってゆき、鍵の掛かっていない金庫から、
札束を、ごっそりと抜き出して逃げようとしていた。
引き留めようとする潔子に
美代は「この金がないと実家の両親や弟達は一家心中するしかない」と言い、
潔子が一瞬躊躇った隙に、美代はお金を持ち逃げしてしまった。

美代の盗んだ200円は全額、潔子の借金とされてしまう。
千代が「私、渋澤の有馬様に相談してみるわ」と言うのを、蒼太の夢を潰したくないと思っている潔子は必死に
「ダメ!」と止める。


権蔵は、潔子が抱えた借金の担保にと九堂家へ出向き、文乃(大鳥れい)から、九堂の屋敷の地券を取り上げる。


さざれ石で、渋澤弥彦(合田雅吏)と二宮隆道(加藤慶祐)が会食をしていた折に、
挨拶に来た千代が思い余って、潔子の借金の事を弥彦に相談した事から、
潔子の苦境を隆道も知るところとなる。

弥彦は、その事で、潔子に声を掛けるが、潔子は「渋澤様には関係の無い事なのでお捨て置き下さい」と言って逃げてしまう。
一方、隆道はその事を蒼太に知らせる為に、渋澤商會に走る。
事情を聞いた蒼太は「だけど、きいちゃんは俺に何も言ってこないからきいちゃんを信じるしかないじゃないか」
という消極的な態度を取り、
その鈍さに隆道は怒り心頭して蒼太を殴る。
そして潔子が、自分のせいで蒼太の夢を壊したくなくて、蒼太に何も知らせて来ないのだと言う事を教える。

潔子はとうとう、借金を返す為に身を落す覚悟までする。
潔子が自分の部屋へ下がり、不安と悲しみの中で、蒼太の名を呼び詫びていると、
そこへ蒼太が駆け付けて現れ「何も言わなくていい。約束しただろう。きいちゃんは俺が一生、守るって」と、潔子を抱きしめた。
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潔子爛漫 ネタバレ 14話 [潔子爛漫 ネタバレ 14話]

潔子爛漫 ネタバレ 14話

蒼太と潔子のやりとりを聞いていた渋澤弥彦(合田雅吏)は潔子に尋ねた。
「蒼太の心配がわかっていて何故、わざわざ苦労する道を選ぶ?」

「それが私の心の誠だからです」
そう答えて姿を消した潔子。

蒼太とわかりあえぬまま気まずくなった潔子の足は知らず知らずに実家へ向いた。
潔子が庭先を見つめ佇んでいると、すぐに母、文乃(大鳥れい)が気づいて
潔子の話を聞いてくれた。

イシの気持ちを引き継いで、このまま木村で働こうと思うと話す潔子に
「あなたがそう決めたのなら、信じる道を行きなさい。暮らし向きの事は大丈夫」
母はそう言ってくれた。
そして「諦めずに力を尽くせば、いずれ天にも通じましょう」と励ましてくれた。

文乃は潔子から、この度の事は、渋澤弥彦(合田雅吏)が、警察へ通報しての事だったと聞き、
なぜ、縁もゆかりもない渋澤が、潔子の為に、そこまでの事をしてくれたのか?と不思議に思いこの後日、渋澤商會を訪ねるのであった。


木村屋へ戻った潔子が、女将の木村八重(比企理恵)に
「あんたのせいなんだよ!この疫病神が!」と罵られていると、
以前とはうって変わった光景で
「まだ、そんな人を貶めるような事を言っているの?!」と、千代がそれを咎めたてていた。
更に「潔子さんに手を出したら私が許さないから!」とまで。
その時、千代が、二宮隆道(加藤慶祐)が力になってくれていると告げたので、
女将は勘違いして、やっぱり隆道は千代の事を思ってくれているのかと喜んで
「だったら店を継ぐなんてやめて隆道様の所へ嫁に行ってしまいな」と言うが、千代がそういう事ではないと
教えると、今度は「なんだ。結局、袖にされたのかい。袖にされた男にまだ頼っているなんて未練がましいね」
と意味のない親子喧嘩を展開していた。

ただ千代が以前の千代よりも成長したのは、
隆道さんの心に私がいない事はよくわかったけれども、
自分が隆道さんを好きな事に変わりはない。
だから、せめてこれからは、隆道さんに恥ずかしくない自分でいたいとの決意を新たにした事であった。


渋澤商會では、蒼太(石垣佑磨)に
「すげない追い返し方をしたもんだ」と渋澤弥彦(合田雅吏)が声を掛けていた。
しかし淡々として「もう何も言うつもりはない」と答える蒼太。

「はがゆくて悔しいけれど無力な私には何も出来ないのです。自分の手で守れるようになるまでは私は自分の事しか考えません」
それを聞いて弥彦は「なるほど」と笑う。
今度は蒼太が弥彦の気持ちを確かめるように「旦那様が警察に通報したのは何故ですか?」と尋ねる。
弥彦ははぐらかそうとしたが、蒼太は弥彦が潔子に好意を持っている事をそれとなく感じ取っていた。
弥彦は「くだらん邪推をするな。木村の横暴に腹が立っただけだ」と笑ってごまかそうとしたが、
蒼太は弥彦に挑むように「私は一日も早く一人前の商人になります。そして潔子さんの苦労を助けたいと思います」と告げた。

渋澤たつ(弥彦の母/赤座美代子)は弥彦が、潔子に心惹かれている事を見抜き、
蒼太との三角関係を心配そうに見守っていた。

潔子の母、文乃が渋澤商會を訪ねてきたが、あいにく弥彦が留守なので、たつが会う事となる。
菓子折りを持参し挨拶に来た文乃。
「この度はこちらのご主人に娘が苦境を救って頂いたと聞き及びお礼に参上致しました。」
「評判の芳しくない男が何の魂胆があって娘を助けたりしたのかと気になってらしたんでしょう?」と
文乃の気持ちを、見透かすようにたつが言うと、確かに潔子の事が心配で訪ねて来た文乃は戸惑う。

たつが「弥彦は商いの他のところでは卑怯、卑劣はしない子だと信じています。その点はどうか安心なさって下さい」と正直な身の上話を始めた。
そして「今回のように商売に関係のないところで人様の心配をするのは珍しい。本人の気持ちは推して知るべしってところですかね」
と話すのを聞いて、文乃にも漸く、弥彦の気持ちがわかったが、やはり潔子の母としても戸惑いは隠せない。


木村屋へ隆道が近日中に営業停止処分が解けるという知らせを持ってやってきた。
「経営者が変わったという点が功を奏したのです」と隆道は伝えたが、実のところは、
隆道が父の盛道(高知東生)を脅しねじ伏せての結果である。

だが、店の名前を変えてくれるようにと言われた事から
木村屋では千代が女中達に新しい店名を相談する。
ただ千代は1つだけお願いがあると、店名に「石」という漢字を入れてくれる事を希望する。
イシが命を掛けて守り残してくれた店だからというのが理由であった。

字を習い始めたばかりの女中達には石という漢字は難しかったので、
潔子に店名を考えるお鉢が回り、潔子は「さざれ石」という店名を発案する。
潔子は言った。
「さざれ石というのは小さな石粒の事なの。その小さな石粒だって1粒1粒が寄り集まれば、大きな岩にもなる。
私達は今、小さな石粒だけどみんなで頑張ればお店だって大きくなる。
イシさんだって、それを願ってらしたと思うの」
それで、女中達の満場一致で新しい店の名前は「さざれ石」と決まった。

新しい店名を文乃が書き、皆の気持ちも1つに纏まり、順風満帆な新しい店の門出であった。


三年後。

手代頭にまで登りつめた蒼太は、たくましい弥彦の右腕に成長していた。
台湾で樟脳を買い付けて日本へ戻ってきた蒼太。

その日、さざれ石で商談があり蒼太も同席する事となる。
さざれ石は新しい女将になってから評判も上々の店に変わっていた。


あの日以来、潔子への想いを封印してきた蒼太。
そして潔子もまた会いたい気持ちに蓋をして千代を支え続けてきた。


渋澤商會の来店で、
女将の千代が挨拶に座敷へ上がった時、弥彦が「あの武家の娘はまだいるのか」と尋ねた。
「潔子さんでしたらまだおりますが、何か?」と千代が答える間も、妙にモジモジとする蒼太。
弥彦が笑いながら「昔、少々わけありで」と答え「なぁ」と蒼太に同意を求めると、
蒼太は、ますます照れる。
「ではご挨拶に伺わせましょうか?」という千代の言葉に、
蒼太は緊張のあまり「厠へ行ってまいります」と、思わず立ち上がる。


3年たっても相変わらず腹黒い木村屋の主人は、
二宮盛道(高知東生)に店の営業資金を出してもらっていた。
その繋がりで盛道は今なお潔子が、元木村屋、現さざれ石にいる事を知る。


3年ぶりに、さざれ石の廊下で再会を果たした潔子と蒼太の運命は…。
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潔子爛漫 ネタバレ 13話 [潔子爛漫 ネタバレ 13話]

潔子爛漫 ネタバレ 13話

「潔子を階段から突き落したのも、木村の女中達に春を売らしていたのも私です」
そう書いた遺書を残してイシが死んだので、千代は釈放されて木村屋へ戻ってきた。

それ以後、イシを失った千代は人が変わったように心を入れ替えて木村屋の再建に立ち向かう。
自分が女将となって、木村屋を料理だけで勝負する料亭として立て直すと言うのだ。
千代は女中達にも頭を下げて「もうみんなに客の相手をさせるような事は一切させない」と約束し、
自分について来て欲しいと頼む。
潔子が、協力すると言うので、
その他の女中達も皆、千代と力を合わせ木村屋再建に心を一つに励んでいく事となった。


渋澤商會では、弥彦(合田雅吏)に贔屓にされるようになった蒼太が、他の奉公人の妬みを買い、
袋叩きにされていた。

たつ(弥彦の母/赤座美代子)は、蒼太を手当すると痛みに効く薬を与え、男の嫉妬に気を付けるようにと注意する。
自分のやっている事が誰かを傷つけているのではないか?と自信を失いかけている蒼太をたつは、
「自分で自分を信じてやらなきゃ誰が信じてやるんだい」と励ます。

夜、蒼太は、弥彦から、
潔子を階段から突き落としたのは千代だという事、潔子が女郎屋に売られる寸前だった事などを聞いて、再び、潔子の事が心配になる。


一方、二宮隆道(加藤慶祐)は、
自分が千代につれない態度を取ったが為に、イシが命を絶ち、木村屋が営業停止になった風にも思い、
父である盛道(高知東生)に木村屋の営業再開の許可を出してくれるようにと頼み込む。
盛道は気が進まなかったが、隆道が「言う事を聞いてくれないのならば九堂校長を冤罪に追いやった事を公にする」
と脅されて、渋々、営業再開許可を出す。

潔子は、木村屋の営業再開を相談する為に、渋澤商會へ蒼太に会いに出掛ける。
ところが蒼太は、千代が、潔子を階段から突き落とした事を弥彦から聞いて知っていて、
そこまで木村屋に尽くそうとする潔子に賛成が出来ないと言う。
それどころか再び蒼太は
「あの店は止めるんだ!それがきいちゃんの為だ!」と激しい口調で迫るのだった。
しかし潔子は相変わらず頑なに「私、止めません!」と、イシの死にも責任を感じている様子で、
潔子を心配する蒼太と自分の生き方を貫こうとする潔子は、またしても平行線となり、
蒼太は気分を害して、部屋から去ってしまう。
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